忍者ブログ
ブログといいつつ小説置き場。二次創作SS系
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

web拍手 by FC2

二次小説!
暇な時に小出し!

『為鳴る!』

序章1

---------------------------------------

昔話をしてやろう。
カスタード王国とサブレ王国、だったか。
お菓子みたいな国の名の二つの国があったそうだ。

二つの国は友好関係にあり、平和な国でした。

どちらの国も王子がおりました。

「リチャーーーード!」
「なんだ? ウィリアム」

騒がしい方がウィリアム。
サブレの熱血漢王子だ。
金銭感覚は無いが、負けず嫌い。
落ち着いた対応をしてみせるのはこの国カスタードの王子リチャード。
競いに競ったおつむは同じ程度。
磨いたルックスも、比べるに値しない別ベクトルのものになって。
他多々な勝負は彼らを磨きたった一つの優劣があって今だに諦めず勝負が行われる。

「さらわれた!」
「何が?」
「ウチのミイちゃんがあああ!」
「カエレっ」

まぁ、二人は仲が良い。



カエルの為に鐘は鳴る!


「見つけたものには金一封!
ほら前金だ!」
ばらっと札が舞う。
リチャードはまたか、と溜め息を付いて金には目もくれず来国した友人の肩に手を置いた。
「前金は払うな。
また金をばらまいて来たのか。猫程度に大袈裟な」
「誰が届けてくれるやもしれんだろ?
見つける気も大いにあがるというものだっ」
ハッハッハと剛毅に笑うウィリアム。
「馬鹿だな。そのぐらい家臣に任せておけば良いだろう」
降りかかる札をぱっと弾いて正論を言うリチャード。
どう見ても成金の戯れだった。
「一刻も早く見つけたいのだ。
あやつは病をわずらって居てな。
歳も食ってる。
人海戦術は金が掛かって当然だ」
割りと真面目な理由があった事に驚くが―――。
成金の諸行に違いは無い。
「何も僕のウチまで来なくてもよかっただろ……まぁいい。
丁度暇になったんだ。遊んで行け」
リチャードは両手の平を天井に向けて肩を竦めた。
そしてその話題はもう触れないよう変える事にし、親しい友人を捕まえて子供のように笑う。
「ほう……ばらまいて帰るつもりだったが。
いいぞ! 剣を持て!
今日こそ私が勝つ!」


ひたすら元気前向きなウィリアム。
彼とリチャードの戦績は―――


0勝49敗―――。
PR
web拍手 by FC2
この記事にコメントする
Name
Title
Color
E-Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
なんとまーなつかしい
俺これ持ってますよw

なんでまたこれで書こうと思ったんですか?w
Posted by 冥土教信者 2008.09.13 Sat 19:06 編集
理由
おぉっ。ありがとうございます。
持ってるんですかw
いいなぁ。GBと一緒にどっかいちゃったよーw

今の所、総じて私が二次をやる理由はキャラクターに惚れたからです。
久しぶりに動画でこのゲームを見る機会がありまして。
「今書いても面白いキャラクター」を見つけたので書きに来ましたっ。
カエルの為に鐘は鳴るって今はもう誰も知らないんだろうナァと。
基本的には原作ネタに沿ったパロだと思ってくれれば良いかとw
逸れない程度に現代風にというか駅谷風に面白くなればとりあえず満足なのでw

というわけでこっそりひっそり進行していきます。
最後よければ全て良し精神で書きなぐる精神がタイトルのビックリマークあたりです。
原作プレイ済みで超うろ覚えの人にオススメ小説でも書こうかなと。
まぁ初めて見る人の為に現代版風味にしておけたらいいなぁと思ったんです。
とまぁそんな所ですかね~。
いつも通り限りなくオリジナルに近いパロをするつもりなのでよろしくお願いしますねw
Posted by 駅谷 2008.09.14 Sun 00:43 編集
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[02/25 money with surveys]
[11/09 ラムネ]
[04/14 にくまん]
[02/18 teal]
[06/11 NONAME]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
駅谷信慈
HP:
性別:
男性
趣味:
小説
自己紹介:
趣味で色々手を出す駅谷さん
無趣味は多趣味。
文字書く絵も描く。
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
忍者ブログ [PR]